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惠泉塾前史~伝道50年

 

小池辰雄先生の伝道50周年記念講演会が9月29日(土)午後2時から東京御茶ノ水にある中央大学駿河台記念館で行われた。札幌キリスト召団からはS姉(札幌)、R姉(新潟)、H兄(小樽)、D兄(銭函)、T兄(横浜オフィス)、K君(秋田)と水谷が参加した。

前日の夜、T兄のお宅でH、Dらと祈った時、会堂を祈りによって清め、道を求める者に福音が伝えられる集いとせねばならぬ、との思いが募ったが、当日会場で、T姉も朝の祈りで私達と同じ思いに迫られたと聞かされ、T姉のお誘いによって4人で会場の後ろに行き、心を一つにして小声で祈った。その時、聖霊は豊かに働かれ、私達の魂はその場で存分に潤った。そして私達の祈りは聞かれる、会場は清められた、この300席は全部埋まる、との確信が心の底に留まった。

小池先生の話は、いつものようにゆったりしたリズムで始まり、50年の歴史から説き起こし、全存在を打ち込んで生きた旧約の預言者や日本の仏教の第一級の坊さんやシュバイツアーやペスタロッチーやチャップリンなど様々な人物の話に及び、最後は神の意志を無条件で受け取って生きかつ死んだイエスに焦点を結んだ。イエスの内にこそ神の愛が、天国が、現象していたのだ。我々の現実は三日月のように地上では破れており、惨憺たる有り様だが、キリストにあっていつか必ず満月になる。自分のためには何も考えず、一切は神のため、人々のためにとの思いで生き抜こう。

私は先生の話を聞きながら、現実の生活の慌ただしさのゆえに人生の最重要課題を見落とすことにならぬようにせねば、と深く心を戒めた。人生は短い。神の真の言葉を聞くことの飢饉が今既に起こっている。豊かな生活を失うとも、豊かな霊性は保ち続けたいものである。その為に時間を大切に用いよう。神の御思いを体現するために一日の一番大切な時間を捧げよう。その為に、収入を手にしたときに先ず神のために充分な額を聖別しよう。我が人生の焦点は神にある、と言えるほどたっぷりと祈ろう。じっくり聖書を学ぼう。隣人と悩み苦しみを共有しよう。そして自分が神に召された使命に忠実であろう。