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聖書随想~からし種一粒の信仰

(ルカ福音書第17章1~6)

身分が低く力弱い、信仰の未熟な若い信徒をたった一人でもイエスから引き離す罪は重い。神を否定し人間中心の考えで生きようとする欲求は根強く、その誘惑は避けがたいが、あなたが人の心をイエスから引き離す原因とならないように注意せよ。神の愛で武装し、非難中傷、裁き憤りの誘惑から身を護り、私共を侮辱する人を限りなく赦すことが、イエスの十字架の血潮によって罪赦された私共の当然の義務である。神の愛を拒み、イエスの十字架の血潮を泥足で踏みにじり、私共をその仲間に誘い込もうとする人をいさめるのは、キリストへの愛のゆえ。キリストがその人を愛して、その人の為にも命を捨て給うた故に、その愛を伝えて目覚めてもらいたいからなのだ。彼を人間的に愛しているからではない。もしそんな愛でいさめたなら好ましくない相手をいさめることはしないだろう。使徒達は神の愛に促されなければイエスの基準に達し得ないと悟って、「信仰を増して下さい。」と願い出た。イエスは「もし信仰があるなら」と言われて、使徒らにさえ信仰が無いことを指摘された。