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聖書随想~レプタ2枚を捧げた女

 

(ルカ福音書第21章1~4)

 

あなたの生命を支えているのは何ですか。衣食住の必要経費ですか?神ですか。人間、“かすみ”を食っては生きてゆけない。経済の問題は大切なことです…しかし、経済の問題さえ、その奥で自由に操り給うのが神なのです。人間が金を操る。神はその人間の心を操る。自分の生活費のすべてであったレプタ銅貨2枚をそっくり神殿に捧げ尽くした貧しいやもめはその夜から一体どうやって暮らしていくのでしょうか。

「その満ち溢れる歓びは、極度の貧しさにもかかわらず、あふれ出て惜しみなく施す富となった。彼等は自分の力以上に施しをした。」(Ⅱコリント8.2)

彼女は自分のことは一切神に委ね切っているのです。彼女は神に愛されていることの喜びゆえに、持てるすべてを捧げ尽くさずにはいられないのです。生活費すべてを捧げ尽くしたこのやもめは、生死の問題を神に一任しています。生きた聖なる供え物とはこうした全的献身者の魂です。