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聖書随想~罪なき正しい者とは誰か?!

(ヨブ記第17章)

 

父親に叱られて家を飛び出した息子が、結局は自分のことを親身になって考えてくれる人は実の親しかない、と知って、家に帰り、親に泣きつくように、ヨブも神にすがりついた。「どうか私の為に、神よ、あなたが保証金を積んで、私の無罪を証明して下さい。周囲の人間は誰も私の真実を知ることができません。私の無罪を知っているのはあなたです。あなた以外に一体誰が私の保証人になってくれるでしょう。」

ヨブは、神こそ自分を苦しめている張本人だ、と思っていた。その張本人にしか本当に頼れる存在はないのだ、と今気づかされて、やむにやまれずすがりついたのだ。我等も実に神以外に頼れるべき存在を持ち得ない。しかし、ヨブの誤ちはあくまで自分にはこれほどの報いを受けるべき罪がない、と主張している点にある。パウロは教えている「私は自ら省みて何等やましいことはないが、それで義とされているのではない。」「私達をこの事に適う者にして下さったのは神である。」