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5月 信仰的フロンティア・スピリット

 5月になり、余市の雪はほとんど融けて大地が姿を現しました。雪の下で満を持していたふきのとう、土筆、

クロッカス、黄水仙、福寿草など、春を告げる命が次々に芽生えて私たちの目を楽しませてくれます。  4月1日、札幌の山口佳三さんが北海道大学総長に就任されました。初代総長の佐藤昌介氏は、札幌農学校の一期生としてクラーク博士の薫陶を受け、新渡戸稲造、内村鑑三、宮部金吾らと共にキリスト教精神に培われた人物でした。それから約100年後、第18代総長として立たれた山口さんは、奇しくも内村鑑三の無教会派の流れを汲む札幌キリスト召団に所属する人物です。  ウイリアム・S・クラーク、内村鑑三、藤井武、小池辰雄、水谷惠信と、脈々と受け継がれる、100年どころか何千年も変わらない命の言葉、この時代に「惠泉塾」をも生み出した信仰的フロンティア・スピリットを思い起こさせる出来事ではないでしょうか。  時代の波に翻弄されながらも、真理の神の導きに従って今日までを歩いてこられたという数学者山口さんを通して、主は何をなさろうとしておられるのでしょう。私たちには知る由もありませんが、歴史の導き手なる神が今も確かに生きて働いておられることを心に刻まれます。主にある希望を与えられます。