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7月「新しい革袋」を確認しよう ~第1回日本キリスト召団夏期福音特別集会を終えて~

神様が誕生させてくださった「日本キリスト召団」。その教義はこの時代のキリスト教会にとって「新しい革袋」だという。しかし、それは古くて新しいイエスの教えそのものだ。
イエスの在世当時、人間は人間であって神とは違うと思われていた。民衆もそのように教えられてきた。しかし、「言は、自分を受け入れた人、その名を信じる人々には神の子となる資格を与えた」(ヨハネ1:11)とあるように、イエスは、人間には備わらない神の子がもっている命を人間に与えるために、神から派遣された永遠の命の保持者だった。
パウロも「あなたがたは、人を…神の子とする霊を受けたのです。…この霊こそは、わたしたちが神の子供であることを、わたしたちの霊と一緒になって証ししてくださいます」(ローマ8:15,16)と宣べ伝えている。人は永遠の命に生かされて神のようになっていく。また、そのことを神様は熱く期待しておられる、とパウロは知ったのだ。
この福音は新約聖書に書かれてあることだが、イエスの教えは当時の人々にとって非常に驚くような「権威ある新しく教え」だった。律法学者の語る教えとは違って、目から鱗の「新しい革袋」だった。そして、この教えを聞いて信じ受け入れる者に、イエスは聖霊を与えてくださるという。「あなたは子にすべての人を支配する権能をお与えになりました。そのために、子はあなたからゆだねられた人すべてに、永遠の命を与えることができるのです。」(ヨハネ17:2)この御子イエスの父への祈りにある永遠の命こそ、聖霊なのだ。
聖霊が我が内に宿ると、人間であるにもかかわらず、神の本質を内に宿す者になる。人間の限界を突破して敵を愛することができ、神と心を通い合わせて仕事をすることができる。イエスのような人、神の子が必要とされているこの時代、たくさんの神の子が誕生することは神の望みであり、だからこそ、神は人間を欲望から解放するためにイエスを遣わしてくださった。その上で、聖霊を与えて神の子として新しく創造してくださるのである。
「新しい革袋」、それは人間が直接神から教えられ、神と結びついて神のように成長し、神の家族に迎え入れられるという教えだ。聖書には、成長してキリストの似姿にまでつくり変えられると書いてあるのに、現代の教会クリスチャンはイエスの時代の民衆と同じように、人間が神キリストのようになるなどあり得ないという価値観に縛られているのではないか? ルターも「人間である限り、罪の残滓は一生付きまとう」と言って人間の現実に妥協している。世俗的な価値観に染まったそのような教えは「古い革袋」ではないか?
私たちが天地創造から始まると思っていた歴史に、実は創造以前があった。「天地創造以前」に何があったのか? どんなふうにつくろうかという神のプランがあった。神は私たち人間を神の子とするためにつくったという。そのような創造の路線があった。早い段階で悪魔に唆されて堕落してしまったが、パウロに啓示されたように、それ以後の歴史は、罪人が完全に罪から解放されて神の子になるという、神の理想の世界づくりの回復だった。
召団の教え「新しい革袋」を確認しよう。どこが新しいのか? その新しい革袋に「信仰」を盛り込んだらどんなことが起きるのか? 今回の聖会の学びを通して新しい革袋の魅力をしっかりと掴み、新しい気づきを与えられ、信仰の飛躍を図っていただきたい。