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8月 天上の小池先生へ

 「神に出会った20歳から社会的な引退時期の65歳まで、曲りなりにも恙なく此の聖なる職務を終えること

が出来たことを、支配者であり導き手である忍耐強い神と、私と共に重荷を担って常に変わらぬ友情で支え続けて下さった寛容な皆様に御礼申し上げ、感謝の意を表したい思いで一杯である。  私は小池辰雄先生に頂いた20歳の第二信で既に後継者に指名されていた。それが今、誰認めるでもなく、現実に成っていると思う。都賀の小池辰雄記念図書室と『無者キリスト』の読書会の盛況ぶりを見ても、世界に広がる300人の群れの諸活動を見ても、余市で営まれている70人の聖なる共同生活を見ても、それが分かる。先生の「無の精神」は受け継がれ、確かに大輪の花を咲かせている。湧き出た生命の水は川となって、実際に多くの渇いた喉を潤している。何という有難いことだろう。~(中略)~45年のキリスト道の現実は、神の臨在の鮮烈な証である。異なる個性が互いに愛し合う共同生活の現実も私の確かな弁護者である。任を解かれる今、途中で空中分解もせず、木下肇という後継者を擁立し得て、何とか無事に引退式に辿り着いたことを、天上の小池辰雄先生に御報告申し上げる。」  これは、来る8月14日、65歳の誕生日を迎える日を潮に引退を表明された水谷惠信先生の、引退記念祝賀会プログラムの挨拶文である。  札幌キリスト召団は1982年6月26日、小池辰雄を迎えて札幌で特別集会をもった折、小池辰雄の宣言により設立され、水谷惠信が責任者に指名されたという経緯をもつ。  召団成立21年目の水谷惠信引退式典は、先生自らが主催者となって参加を公募し、都賀のヴィタポート中国小麦粉料理専門店惠泉で夕刻から執り行われる。  神と人との前に誠実に生きるとはいかなることか、召団員一人一人はまさに今、見せていただいているのだと思う。人となり給うた神キリストの御名によって、私たちも感謝の祈りを献げたい。