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3月 「神の秘められた計画」と「惠泉塾友の会全国大会」

 「この福音は、世々にわたって隠されていた、秘められた計画を啓示するものです。その計画は今や現されて

、永遠の神の命令のままに、預言者たちの書き物を通して、信仰による従順に導くため、すべての異邦人に知られるようになりました。」                  (ローマの信徒への手紙16・25、26)   第16回惠泉塾友の会全国大会が2月10日から3日間、静岡県の天城山荘で行われた。札幌キリスト召団の信仰の働きが生んだ惠泉塾。この惠泉塾とヴィタポートの応援団としてその発展のために無私の心で支援を惜しまない団体、それが「惠泉塾友の会」だ。  「札幌キリスト召団は『神の秘められた計画』の真理が啓示された世界唯一の群れである。それを形にして惠泉塾という生活共同体を20年以上営んだ証人の群れである」と、水谷先生はこの群れの存在意義を語られた。その驚くべき神の恵みを共有する特権にあずかっているのが「惠泉塾友の会」である、と、第4代会長の中農勝見さんは語る。クリスチャンもいればノンクリスチャンもいる。召団員もいれば他教会員もいる。親父もいればおふくろもいる。老いも若きも外国人も子どももいる。異なる者が互いに愛し合って一つとなる。この全国大会こそ、「神の秘められた計画」の一つの実現成就の姿ではないか。 パウロは言う。「わたしたちが語るのは、隠されていた、神秘としての神の智恵であり、神がわたしたちに栄光を与えるために、世界の始まる前から定めておられたものです」(Ⅰコリント 2・7)。また、「神の秘められた計画」は「神の智恵」であり、「この世の智恵」でも「この世の滅びゆく支配者たちの知恵」でもないとして、クリスチャンに向かってこう言っている。「神によってあなたがたはキリスト・イエスに結ばれ、このキリストは、わたしたちにとって神の智恵となり、義と聖と贖いとなられたのです」(Ⅰコリント1・30)。パウロは「神の秘められた計画」のメッセンジャーなのだ。  私たちの群れは、まことに分かりやすい神の国づくりのヴィジョンを与えられている。私たちが愛し合って一つとなることにより、新しい命を生み出すことができるのだから。出産もまた神の神秘を見える形で表している。男女が愛し合って一つとなることは、実は霊的な問題なのだ。夫婦が生命創造の御業にあずかって生み出された新しい命は「神の秘められた計画」の産物なのである。この世の智恵に染め抜かれ、欲望に翻弄されている私たちは本来の姿を失っている。神の創造目的は大きくずれてしまった。しかし、キリスト・イエスに結びつくことによって私たちはもう一度再創造の御業にあずかることができる。これがクリスチャンに与えられた約束である。中農さん自身、倒れていた息子さんの受洗、命の甦りという、こんなことが起こりうるのかと思うような経験をされ、神が働かれたとしか思えない現実に直面されたそうだ。「神の秘められた計画」によって惠泉塾に繋がり、神の愛に触れて泥沼から引き上げられ、この腐敗社会から贖い出された私たちなのだ。3日間、天城山荘はこの愛の学校、人生道場「惠泉塾」の同窓会場と化していた。