最近、ガンジーの本を読んでいます。ガンジーは1869年に生まれ、1948年ヒンドゥ教徒によって暗殺されました。「おお、神よ」と言って死んだそうです。ガンジーはイスラム教もヒンドゥ教もキリスト教も受け入れました。極右のヒンドゥ教徒にとって、それは裏切りだったので殺されたのです。
ガンジーは1915年に「サティア・グラハ・アシュラム」を作りました。サティアは「真理」、グラハは「固く保つ」、アシュラムは「修行の場、生活共同体」の意味です。ガンジーは「真理に献身することだけが私達の存在の目的だ」と言い、真理とは「敵を愛することだ」と言っています。ヒンドゥ教の聖典バカヴァッド・ギーターは「愛と自己犠牲こそが神を体得する最上の道」だと説いています。神を知りたいと思ったら、自己犠牲の愛を実践するべきだ、と言うのです。
アシュラムでは家族ごとに小さな小屋を作り、そこには学校、図書館、手紡ぎと機織の機械、綿花と野菜の畑がありました。そうして真理を探究し愛し合うことを実践したアシュラムは25名から始まって、最終的には230名にまでなりました。朝ごはんの前には1時間ほど自発的に肉体労働をしたそうです。身近なところで皆の役に立つようなこと、たとえば子ども達がくぼ地にせっせと土を運んで道をならすとか。子どもの力だけでは時間がかかるので、そのうち先生やイギリス人教授も参加し、いつしか道は平らになった。見ていた日本人が感動したそうです。子供もやっているから大人もやろうという空気が自然に生まれるのです。
ガンジー自身も糸を紡いで、イギリスから入ってくる布を買わないという「受容的抵抗」をしました。受け入れているけど、抵抗している。非暴力です。自分達の着る物は昔ながらの手法で、自分達で作った。近代化の時代に原始に戻るということで抵抗している。
私たちも今、自給自足を目指しています。レストハウスの増築の話がありますが、自家発電でいこうと思います。ソーラーシステムを取り入れて太陽熱でいきたいです。すると電気量に限りがありますから、絶対必要なこと以外はなるべく電気を使わず、省エネでいかなければなりません。日本ミツバチも飼って、蜜蝋も作りたい。蝋燭の明かりで晩ごはんを食べるのもいいですね。ガンジーは電化製品を嫌ったそうですが、主婦の仕事量を減らすことには大いに賛成して、洗濯機などは使っていたそうです。負担を補うために、賢く考えるようになりますね。私たちもガンジーを師と仰いで、愛し合う生活を目指していきましょう。