（詩篇63篇）
今、病の床に臥せているあなた、年老いて希望を見失いがちなあなた、仕事に行きづまりを感じているあなた、経済的危機に曝されているあなた、愛する人を失ったあなた、詩人と共に叫ぼう、「主よ、あなたは私の神！」と。あなたの魂を滅ぼそうとする真の敵はあなたが神にすがりつく時に陰府（よみ）に叩き落される。苦しい時こそ神を切に尋ね求め、かわき望み、慕いこがれよ。苦悩が安眠を奪う時、むしろ熱心に今日までの神のいつくしみ深き恵みをひとつひとつ思い出してみよう。心は喜びと感謝に潤され、「今度も必ず主なる神は私を助けて下さる」との確信を与えられ、主なる神への讃美が思わず口を突いてほとばしり出る。そして更に思いは高められ、自分ひとりの命長らえることを祈るより、神のいつくしみが世に顕される為に私の命を献げたいと願うまでにさせられる。