(ヨブ記第20章)
ヨブが発見した偉大な真理は、神の我々への御計画は我々の地上生涯の範囲内で必ずしも決着がつくものではなく、終末の主の来臨を待って初めて決着がつくのだ、というところである(19:25~26)。
友人ゾパルが教えられて来たユダヤ教の伝統的神学には無い真理なので、ゾパルは信仰上、義憤に駆られて、悪人は地上生涯のうちに神の審判を味わうものだ、今悲惨な人生にいる者は神の厳粛な裁きにあっているのだ、とくりかえして言う。
しかし主イエスは言われた。
「毒麦を集めようとして、麦も一緒に抜くかも知れない。収穫(終末の日)まで両方とも育つままにしておけ。収穫の時になったら、刈る者に、まず毒麦を集めて束にして焼き、麦の方は集めて倉に入れてくれ、と言いつけよう。」
また、思い出してほしい。主イエスの隣で十字架にかけられていて悔い改めたあの盗賊は死の直前に逆転勝利の人生を掴んだ。ゾパルよ、いつの時点がその人の神の裁きと言えるのか?!