(ヨブ記第9章その2)
争う前から、神を相手どるこの裁判に勝ち目は無いが、今は、その裁判の実現さえ望めないのだ。神は話し合いのテーブルについて下さらない。天地創造の神、この我々の産みの親、全ての天変地異の源、全て生命あるものの生殺与奪の権を握るこの専制君主を、対等の話し合いのテーブルに呼び出せる者がいるか?!私にこんな惨めな人生を味わうようになさる神と膝突き合わせてじっくり語り合って、理解を求めたい、と思っても、脅威におびえさせられるばかりで実現不可能、結局、正しく生きても罪に汚れても、我々の側の生き方とは無関係に、総なめに殺される運命なのだ。一生懸命清く生きよう、なんて努力はむだだ。
ヨブはそう言いながらも、手の届かない天で王座にいます神と、その支配下の末端で不当な苦しみを受けている自分の間に立って、公平で正当な裁きを促し、和解の活路を開いてくれる仲裁者はいないのか!!と嘆く。
この真実の叫びをヨブと共に発する者こそ、主イエスを眼前に呼び出す者である。