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聖書随想~我は夕暮れの日影の如く

(詩篇102篇)

 

救い難い苦しみのドン底にある時、救い主は遠い存在に思われる。どんなに泣き叫んでも、その声は虚空に消えてしまうようで、ひとり取り残された寂寥の思いが襲って来る。

主よ私をかえりみて下さい。あわれんで下さい。私は夕暮れの日影の如く、死に直面しています。私が命の源であるあなたを忘れたゆえに、あなたは悲しみ憤られたのです。あなたの怒りのゆえに私は義と愛の貫かれた神の国から持ち上げられ、投げ棄てられたのです。あなたから遠ざけられたがゆえに、私は敵にののしられ、蔑まれ、あざけられているのです。主よ、どうぞもう一度救い上げて下さい。ようやく人生の折り返し点に来たところですのに。私を闇の勢力に奪い去らせないで下さい。そして神の国が回復される輝かしい場面に立ち合せて下さい。今やあなたの恵みの時が来ようとしているではありませんか。投げ棄てられた者があなたの怒りに気づいて悔い改め、苦しみの渕から赦しを乞うて祈りを献げました。その祈りがかえりみられ、嘉納せられる栄光の時が来るのです。永遠の主よ、私をあわれみ給え。