(ヨブ記第7章)
ヨブは目を友から神に転じた。もう、自分の人生に主体的に意味を見出して生きることができない。今の苦悩が病魔との闘いであって、これに勝ったら治る、というなら、どんなに良いだろう。しかし、何の為に神が私をこれほどまでに苦しめ給うのかわからないのだ。私は神にそんなに逆らっただろうか。神の攻撃の的になる程、神が私の存在を重荷に思われる程、私は神を無視して生きて来ただろうか。
それにしても私に何ができるというのか。私は息のように、はかない存在。神に危害を加える等、できるはずもない。それなのに、なぜ私ごとき者を重要視して、これに御心を向けられ、朝ごとに訪れては尋問し、その都度試していじめ抜かれるのか。いつになったら目をそらして下さるのか。私をひとりにしておいて下さらないのか。こんなちっぽけな人間に執着して監視なさる者よ!むしろ、私とあなたの断絶した関係をあなたが修復して下さい。犯した罪があるなら消して下さい。