「来てくださるお客様に料理の美味しさと従業員同士の愛し合う空気を味わっていただけますように。大勢の方に来ていただき、都賀駅まで行列のできる店となりますように!」
「中国小麦粉料理専門店 惠泉」は、今年12月で開店10周年になります。従業員は総勢11名、そのうち中国人スタッフ5人、クリスチャンスタッフは3名です。冒頭の祈りは、クリスチャンスタッフの日ごとの祈りです。惠泉は(株)ヴィタポートの水谷会長が、日本ではなかなか食べられない中国東北地方の「春餅」のおいしさを日本人に知ってもらいたい、という思いで開店しました。中国一流ホテルで活躍していた高級麺点師鄭夏さんや珍しい手延ばし麺を作る麺点師姜楠さん、本場大連の本格料理を作る調理師徐濤さんを招聘し、プリンスホテルの料理長だった佐藤店長を中心に運営しています。千葉市若葉区の都賀という土地では珍しい本格的な中国料理を味わうことができます。
自信をもって本物を提供しており、一度来ていただければリピーターになってくださる方も多いのですが、地域のお客様に浸透していくには時間がかかりました。10年という年月をかけて徐々に認知されてきたという印象です。都内の中国料理店にも引けを取らない店なので、もっともっとたくさんの方に来ていただきたいと願っています。神様はどのような奇跡を起こしてくださるのか、私たちはこの10年、期待して待ち続けました。
11月の半ば、1本の電話がかかってきました。全国放送のテレビ局の番組からの取材依頼でした。惠泉は千葉の雑誌やテレビ番組、有線放送のテレビ番組で取り上げられたことはありますが、大きなメディア媒体では初めての取材依頼でした。
この依頼の経緯もとても不思議でした。私たちが売り込みをしたのではなく、以前来店されたインターネットの餃子サイトの編集長が当店の餃子を勧めてくださったのです。私たちは何もしていません。人を介し、口コミを介して機会を設けてくださる神様の御業を思わずにはいられません。
以前勤めていた店が全国放送番組に取り上げられた経験のある佐藤店長はテレビの影響力を知っており、「これはすごいことになる」と言いました。テレビの撮影は、物撮りが2日、漫才師の方々を招いての撮影が1日、計3日間にわたって行われました。
そして1月13日、番組は放映されました。千葉の餃子特集という内容で、当店は千葉三大餃子の一つと紹介されました。特に長芋の焼餃子がメインとなって放送されました。3日間に及ぶ撮影でしたが、放映時間はわずか2分…、私たちが期待していた分、「短かった。これでは視聴者の方に認知もされないのでは?」との落胆の思いも少なからずありました。
しかし、翌14日から驚くべきことが起こりました。開店前から、すでにお客様の行列ができていました。お客様は皆初めて当店にご来店いただいた方のようです。そして、皆必ず長芋焼餃子を注文されます。あっという間に店は満席となり、平日の昼間にもかかわらず、空席待ちのお客様もいらっしゃいました。昼の部だけで土日の売上げと匹敵する売上げとなり、その日は夜も満席となりました。その日1日だけで12月に販売した長芋焼餃子累計個数と並びました。
翌日から週末にかけてますますお客様の数は増えていきました。皆さん、「テレビ見たよ」「美味しそうだから食べてみたいと思った」とおっしゃってくださいます。中には東京郊外や横浜からわざわざ車でいらっしゃる方、電車を乗り継いできてくださった方もいらっしゃいました。
現時点で、長芋焼餃子の出卓数は先月の何と15倍以上、1000個に届く勢いです。麺点師の鄭さん、姜楠さんの二人は大忙しの中、ますます元気に餃子を作り続けています。「忙しいけど大丈夫?」と聞くと「大丈夫よ!」と生き生きと答えてくださいました。
インターネットの口コミでは、「ジャンクフードや濃い目の味しか知らない方には分からない繊細な味や旨み、触感を味わえる」「何頼んでも美味しい。味付けが優し目でパンチのある中華ではなく毎日食べられる家庭的な中華」「お店の人が皆笑顔で皆優しい。心からくつろげて美味しく、何度も何度も何度も通いたいお店」という感想をいただきました。
今回、テレビを通してたくさんの方に当店を知っていただくことができました。憐れみに富み給う神様、全能の愛なる神様に心から感謝いたします。これからも、忙しい中でこそ従業員が互いの欠けを補い合い、助け合って愛の空気を醸し出し、その中にお客様を迎えたいと思います。そして、中国人スタッフも日本人スタッフも生き生きと働き、日中友好を肌感覚で味わえるお店、新規顧客が継続的に利用してくださるお店を目指します。
ニュース&トピックス
2月 神様がヴィタポートのレストランにしてくださったこと~「中国小麦粉料理専門店 惠泉」古謝甲奈さんの証しより ~
- date: 2020年2月1日
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