今年は「札幌キリスト召団」から「日本キリスト召団」に改称する節目の年を迎え、第30回札幌キリスト召団夏期福音特別集会は第1回日本キリスト召団夏期福音特別集会となる。テーマは「新しい革袋の魅力」。発案された水谷幹夫先生からのコメントは、「代表役員が交代し、名称も日本キリスト召団へと改名し、情況は変化していく。そうした変化に強い群れとなり、ますます神様のご事業が拡大していくためには、心を一つにして団結する必要がある。このことを念頭において主題を決めた」というもの。さらに、解説をお願いしたところ、先生から下記のような文章が寄せられた。
熟成した古い葡萄酒は一般的に美味いとされています。沖縄の泡盛も50年の古酒は高価でした。中国の老酒も同様です。古物商に憧れる若い娘がいます。珍しいと思ったら、案外古い物に目が行く今時の若者がいるそうですね。古い物に良い物があるのです。
宮津の漁師が私に釣れたての生きのいい魚を刺身で食べてもらいたいと舟に誘ってくれています。波に揺られながら弾力のある刺身を食べてみたいものです。新車の室内の匂いは良いものです。癖がついていない車のハンドルは握りやすい。乗り心地満点です。
私が率いて来た群れも新時代に突入しました。温故知新が大切です。刷新すべきを大胆に塗り替えながら大切な伝統を守り抜いて下さい。新しい陣容に一切をお任せします。
「温故知新」は『論語』の「師曰く、故きを温ねて新しきを知れば、以って師と為るべし」を出典とする四字熟語。孔子が師となる条件として、先人の思想や学問や歴史など昔のことを良く調べ、そこから新しい知識や見解を得る必要があることを述べた言葉である。
解説文の中で古いものの魅力と新しいものの魅力を両方取り上げられた水谷幹夫先生。私たちは長きにわたって、この聖霊の器である一人の師によって率いられ、養われてきた群れである。しかし、いよいよ、具体的現実的な世代交代の時期を迎えた。札幌キリスト召団の夏期聖会も30回を数える今年が、第1回日本キリスト召団聖会のスタートとなる。
「古い革袋」とは水谷幹夫先生に率いられてきた時代の「札幌キリスト召団」という群れ、「新しい革袋」とは今から次世代に引き継がれる新しい「日本キリスト召団」という群れ、と考えることもできる。また、「日本キリスト召団」は小池辰雄先生が不本意にも降ろさざるを得なかった愛の御旗が、水谷先生によって22年ぶりに再び掲げられて復活した群れ、と考えることもできる。
「新しい革袋」である「日本キリスト召団」は、召団のスピリットと使命を継承し、温故知新の精神で、日本に世界に、「神の秘められた計画(異なるものが互いに愛し合って一つとなる世界づくり)」を実現するために命懸けで献身しなければならない。その第二世代の熱意を形にした取り組みが、聖会3日目の「日本キリスト召団記念会 ~聖会30周年~」と題する水谷先生の講演と召団員によるパネルディスカッションの集いだ。是非とも全員で聖霊の内住を祈り求め、神の啓示を共有したい。