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9月 小池辰雄の誕生と往生を記念する ~「第2回小池辰雄往生記念会」を終えて~

8月29日(水)、「第2回小池辰雄往生記念会」が余市惠泉塾で盛大に行われました。昨年より毎年、小池辰雄先生の「誕生」と「往生」を記念する二つの集いを持つことになりましたが、この集会の実行委員長は水谷幹夫先生です。2月7日の小池先生のお誕生日には都賀で誕生記念会を、8月29日の小池先生の命日には余市で往生記念会を、それぞれ開催し、水谷先生の恩師であり、キリスト教の独立伝道者であった小池先生の足跡を偲び、先生から学んだことを分かち合います。第1回小池辰雄誕生記念会での水谷先生の挨拶より――。
「小池辰雄先生が天に召されて20年が過ぎました。札幌キリスト召団は先生とお別れして20年間、惠泉塾活動を営んできました。異邦人のガリラヤのような暗闇、死の陰の地に住む日本の仲間たちを惠泉塾の愛し合う共同体に迎えると、彼らの心に光が射し込み、健康を回復して甦るという大きな光を見ることになりました。愛し合う共同体の中で聖書を学ぶと、御言葉がみずみずしく立ち上がり、魂に飛び込んできます。御言葉は生きているとはっきり分かります。命の言葉は私たちを新しくします。信仰の奥に分け入れば、小池辰雄先生の口癖の『無者』であることの大切さが分かってきます。私たちは先生の土台の上に信仰を築き上げているのでした。私たちの今日あるは先生のお陰です。本日は、私たちの土台である小池辰雄先生の信仰の大原則を振り返って、先生に感謝を捧げたいと思います。」
今年の往生記念会のテーマは「十字架と聖霊の接点を理解し合う」です。小池先生の遺された著作が今も私たちに語り続ける「神の真理」を水谷先生は何よりも大切に思われ、後輩に確かに手渡したいと熱く願っておられます。その気迫が伝わるメッセージと質疑応答を軸とし、小池先生の作詞による召団讃歌「君は葡萄樹」の斉唱、百合惠さんの聖書朗読、クラッシック音楽の生演奏、裾野召団の松井康男さんの証言、マナベーカリーのパンとサラダとスープとデザートの昼食…と、霊肉共に満たされた至福のひとときを過ごさせていただきました。そのプログラムに見つけた水谷先生の“主催者の心”をご紹介します。
「『自分は何ものでもない』と罪人の無力を思い知ってキリストの十字架の前に投げ身して、聖霊に内住していただいて初めて『主の僕』として働ける、ということ。これを知ると知らぬでは大違いです。私たちは幸いにもこの聖書の真理を説き明かされて、『キリスト者の自由』に恵まれました。その感謝を共に分かち合いたいと願っております。」
小池先生に育てられた水谷先生、水谷先生に育てられた私たち召団員の一人一人。先輩にしていただいたご恩返しは後輩に・・・というこの群れの麗しいスピリットを、これからもずっと引き継いでいきたいものです。この8月には、その主の僕を70年にわたって生かしてくださった神の恵みを思い返す「水谷幹夫古希記念会」が行われました。それぞれの拠点で、先生への感謝を何とかして形にしたい、何とかして喜ばせたい、その一心で趣向を凝らし、知恵を絞った記念会の数々に、先生は素直に喜びを表現なさいました。「この歳になってもまだ役に立てる。まだ人に必要とされている。人のために尽くせる存在になれていることが嬉しい。人に喜ばれ、人の役に立つ私という存在が感謝だ」と。何という平和、何という愛。
小池先生から教えていただいた神の真理を記念する会で、私たちはまた、水谷先生の生きざまを通して大切なことを教えていただきました。今度は私たちが後輩を育て、両先生にしていただいた親身な世話を後輩に施していきたいと切に思わされました。栄光在主。