『神の秘められた計画 上 福音の神髄』の英訳版がいよいよ出版に向けて船出しました。皆様のご協力をお願いさせていただきたく、ここに機会を与えられたことを感謝します。
最初に少しだけ今の状態を説明します。英語の翻訳は3月には完成し、本来は6月の夏期福音特別集会に間に合うようにと出版を考えていたのですが、新型コロナウイルスの影響で集会が10月に延期されたため、翻訳の英語を2回3回と確認する機会が与えられました。それゆえ、3月から5月まで妻とピーターストッブス氏が毎週のように打ち合わせをして完成度の高い原稿が修稿されました。
さていざ出版、と帆先を向けたのですが、出版に関してはずぶの素人、何も分からずオンラインで検索して出版社や出版方法などを調査しましたが、それでも要領がつかめません。自力でしていたからです。助けてください、どうしたら良いか分かりません、これはあなたの本です、と祈り求めました。すると適切な人材が与えられました。福岡の水田佳代さんの妹さんの美代さんです。彼女は英語の信仰書を何冊も日本語に訳して出版している経験から、さまざまな知恵を与えてくれました。我々にできなくても神に願い求めるとき、神が成してくださるということの証明です。それで船出が可能になりました。
美代さんの紹介で、米国キリスト教出版社の大手で、キリスト教を支援するための経営、と企業理念を明確に打ち出しているズーロン出版社(Xulon Press)と契約を交わしました。デザインや校正の打ち合わせなどで、最終的な製本までに最低で60~90日かかりますが、遅くとも9月に製本し、10月の福音特別集会には間に合わせる計画です。完成後、日本キリスト召団の教会と惠泉塾へは1冊ずつ寄贈しますので、図書としてぜひキープしてください。この本は言うまでもなく水谷幹夫先生が書かれたものですが、翻訳し出版に向かう過程で、この本は召団全員で書いたものだという思いが突き上げてきました。惠泉塾やヴィタポートが存在したからこそ執筆された本であり、召団員全員が惠泉塾やヴィタポートに関与しているという事実と、召団員一人一人の思いが本の中に反映されていることが伝わって来ました。この英訳版の本にぜひ皆さんも参加してください。
日本の人気小説家の本などが英訳されて出版されているのはよく見ますが、日本発で日本人の書いたキリスト教の信仰書にはお目にかかったことがありません。新渡戸稲造や内村鑑三の古典的信仰の英訳著書はあるものの、現代の日本人が書いた英訳信仰書がありません。どうしてか?と考えてみたら答えは明白、ほとんどの日本人牧師や聖職者が語ったり書いたりしたものは、欧米の教えのコピーのようなもので、霊的な斬新さや感動を与えるものがありません。それらを英訳しても欧米の読者を唸らせることは困難です。キリスト教に関しては彼らの方がはるかに裾野広く、歴史もあり、数々の体験や奇跡に基づく豊富で洞察のある信仰書が発表されているのです。
一方、この『神の秘められた計画』には、キリスト教史の長い欧米の読者にも衝撃を与えるインパクトを持っていることが分かってきました。英訳の補佐を引き受けて下さったピーターストッブス氏が50年に及ぶ信仰の休火山から目覚めて今、信仰を噴火させていることは水谷先生から聞かれていると思いますが、活火山へと蘇ったのは本の内容を英語で読んだからだそうです。今回7人のアメリカ人とイギリス人に原稿を読んでもらいました。そのうち4人は現職の牧師ですが、次のようなコメントをいただきました。「この本が、多くの人をイエス・キリストとの個人的関係へと導くツールとなり、神を信頼する者にとっては信仰を飛躍させる道となり、信仰者が人々をキリストに導くツールともなることを確信します。」まことに、これは日本人の手になる衝撃的な信仰書、歴史に残る1冊です。皆さんもぜひこの歴史の証人になってください。
1冊1300円(予定価格)です。この本専用にメールアドレスを準備しました。
Godsecretplan1@gmail.com 英訳版の名称はGSP1
ここへお名前と所属教会若しくは所属惠泉塾、それと冊数を明記してメールしてください。皆さんに購入していただくことは小さな出発です。けれども、もし神様の御心であればこの本はアメリカで、イギリスで、全世界で、何万冊と売れていくと思います。しかし、召団員には歴史の証人として一人一人に保持してほしいと思います。本は一人では歩かず手も出さず、喋ることもしません。しかし、人を介在して雄弁に語ります。
私が召団に招かれ、本物の神様を知り、その道に歩むことができるようになったのも、札幌の山口美和子さんが水谷先生の本を手渡してくださったからです。本がこのNYで手渡される十数年前に先生が寄贈された本が、長野県にある会社の山荘の本箱で静かに何年も寝ていました。それを手にした人が余市に連絡し、美和子さんと会い、彼女を我が家へ連れてきてくれたのです。どこで誰に手渡すのか、神様が計画してくださっていました。私は英語が読めないから関係ないというのではなく、ぜひ手元に置いて誰に手渡せるか、神様の計画を楽しみにしてください。海外に子どもや親戚、知人、友人のいる方はその方々へもこの本を送ってください。
水谷先生がよくおっしゃいます。「お金が準備でき、計画が周到に整えられてから行動するのは信仰者でなくてもできる。可能性の全くないところから一歩踏み出すのが信仰だ」と。私たちもお金が準備できたからとか、計画の青写真が完成したから、ということで始めてはいません。しかし、幸いなことに献金が届いています。それを用いて出版を進めますが、神にすべてを委ねて行います。天命に即して人事を尽くす、です。何の経験もない私たちを神が助けてくださり、異なるものが互いに愛し合って一つになることを訴えるこの英訳本を、神様が世界へ押し広げてくださることを信じます。皆様のご協力を感謝します。