生涯現役・生涯元気！をモットーに惠泉塾の一角に建てられた「惠泉虹の家」は、高齢者が助け合って豊かに暮
らすための複合サービス機関となる“夢の老人ホーム”である。このオープンを記念して、8月3日（日）午後1時からオペラとオペレッタ野外コンサートが行われることになった。日本人に質の高い本場の魅力的なオペラを気軽に楽しんでもらえるようにと結成された、東ヨーロッパの6人グループ「ドナウの歌の力」が、何と余市惠泉塾にやってくる。主催は(株)ヴィタポート イベント企画、共催は長谷川洋行さん率いる｢ドナウの歌の力｣、舞台は惠泉ビレッジ屋外特設ステージである。 イベントにかける水谷社長の心意気を、下記挨拶文から読み取って頂ければと願う。 このたび、長谷川洋行先生の特別の御計らいによって、北海道の片隅の余市という小さな町で、世界的な実力を持つオペラ歌手の皆さんの歌声が聴ける恩恵に与り、大変嬉しく思っています。 私が長谷川洋行先生に彼ら素晴らしい芸術家たちを余市に連れて来てほしいとお願いした理由は、第一に、田舎の自然の中に世界的な歌声を解き放ったら、どんなにどんなに天国的な感動が味わえるだろう、と思ったからです。 第二に、私はそれを、お百姓さんたちに、野菜畑や果樹園で働きながら聞いてもらいたいと思いました。それから池の鯉や川の岩魚にも聞いてもらいたい、木々の梢の小鳥たちや、山の狐や狸、鹿や熊にも聞いてもらいたい、彼らと感動を共有したい、と思いました。 第三に、私たちが建てた小さな夢のような老人ホーム「虹の家｣のオープニングにもってこいのイベントになると思ったのです。 私は、一流の芸術を庶民の生活の中に、という長谷川洋行先生のお考えに心から賛同する者の一人です。だから、誰でも無料で楽しめるように企画しました。私たちが焼いたパンと私たちが焙煎したコーヒーや地ビールを販売しますから、くつろいだ気分で愉快に神と人との芸術の饗宴を堪能していただきたいと思っています。 （「一流の芸術を庶民の生活の中に」水谷幹夫）