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2月 「神の秘められた計画」を啓示された世界唯一の群れ

 「入信50年にしてようやく聖書のメッセージの基本構造が見えてきた。すなわち『神の天地創造とその目的

』という枠組みの中で、『人としての正しい道、在り方を伝える』のがキリスト教伝道、聖書伝道だ、ということである。神は全人類を用いて被造物世界が互いに愛し合って一つになるように導き、神の国の完成を祝いたい、と願っておられる。その尖兵として選民イスラエルが立てられたが、彼らはその役割を担いきれず挫折した。  そこで神は独り子イエスを救い主として擁立し、人が愛し合えない根本的な妨げである罪を処理させて、私たち人間を刷新し、『人としての正しい生き方』ができるように、道を開いてくださった。それによって人は創造された本来に姿に立ち戻り、愛し合う世界づくりの任務を担えるようにされた。この事実こそが“福音”である。つまり、人が本来の自分の姿を回復したことがグッドニュースなのだ。だから、福音は私たちのみならず、創造主にとってもグッドニュースになる。  私の心は今、スッキリ爽やかである。救いの何たるかが分かったからである。人が罪から解放されて堕罪以前に戻ることによって、天地創造の神の目的が完成に向かって動き始める。愛し合う『点』が『線』になり『面』になっていく。やがて全世界を覆う頃、終わりが来る、というわけである。  私たちはこの真理の観念的伝達者ではない。この真理の中を歩く体験者、さらには体験告白者である。そこに私たちの存在価値がある。札幌キリスト召団は『神の秘められた計画』の真理が啓示された世界唯一の群れである。それを形にして惠泉塾という生活共同体を20年以上営んだ証人の群れである。私は自分に与えられた神の恵みを前にして言葉を失う。」 これは2月に行われる「札幌キリスト召団定期総会」の資料に掲載された、「2017年の伝道活動の総括」と題する水谷幹夫先生の文章である。水谷先生にとって信仰生活50年の節目に当たる2018年の幕開け。昨年1年間の伝道活動を振り返り、提出すべき書類に向かってペンを走らせている中で迫られたことがあるという。それは、神様が先生という魂を選び、50年の歳月をかけて語りかけられた「神の秘められた計画」の記録を残しておくことだという。 2003年、第14回 札幌キリスト召団「夏期福音特別集会」において、初めてこのタイトルで語られたメッセージが登場する。それ以来、全国各地で語られてきた同一テーマのメッセージは相当量にのぼる。秘められた計画を神様に語らせられるプロセスで、だんだん見えてきたものがあり、焦点が絞られてきた。それを拾い集めて活字にしておくと、これは大切な記録になる。いや、大変な記録になる。―― そうおっしゃる先生が受けたもの、このグッドニュースを後世への最大遺産とすべく、召団の存在意義をかけて、新たに今年の伝道活動が始まろうとしている。