南斜面の畑から見るみどりのパノラマ、いのちの輝き、風薫る豊丘の余市惠泉塾は1年中で一番美しい季節を
迎えました。 主日礼拝の朝まだき、夏でも肌寒いほどの冷気の中を、郭公の音を聴きながら“祈り会”へと向かいます。惠泉塾の庭はとても広くて、建物と建物の間を行き交うにも大自然の息吹に触れていのちをいただき、神様に向かう心へと誘われます。“祈り会”にはそれぞれが1週間の恵みを持ち寄り、少グループで聖書に向かうひとときを過ごしてから、朝食用意のため、再び祈りの家へと向かうのです。今週もこんな豊かな自然の中に置いてくださる神様に感謝しつつ。 一方、塾生たちの変化にも“いのちの輝き”を見ることができます。4ヶ月を経て、規則正しい生活と労働のお陰で贅肉がそがれ働きやすい体を恵まれ、信仰の戦いにも本腰を入れられるようになってきました。何が原因で行き詰まり、心病み、現実から逃げ出していたのか、問題の核心にメスが入れられようとしています。裸になって体当たりで祈る、弾ける、破れる、砕かれる、そして学ぶ、このプロセスこそが信仰の王道だと説かれて、恐る恐る一歩踏み出す塾生の姿は、神様の目にどんなに美しく尊いものと映るでしょうか。 真剣に渡り合い、ぶつかり合って見えざる神様の前に立ち、神様との出会いを待つ、その呼吸をつかむために毎日の生活があります。若いエネルギーを注ぎだして生活の中で真理を学ぶことこそ、宝です。「若き日に汝の造り主を覚えよ」、思わず口を突いて出る御言葉がぴったりな青春の日々がここにはあります。