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5月 イースターからペンテコステへ聖五月

 余市にようやく桜の花、辛夷の花がほころび始め、雪解けの丘に萌えるさみどりが美しい季節となりました。

命のエッセンス、フキノトウを初めとする春の山菜に、私たちは毎年新しい生命原理の始まりを見ることができます。復活、よみがえりの春です。しかし、イエス様の復活は、それによってBCからADへと歴史が塗りかえられるたった1回限りの出来事でした。 4月5日、札幌キリスト召団余市教会は、前週の洗足式に続いてイースター記念礼拝を祝いました。そして、5月10日にはペンテコステ記念礼拝が行われます。教会は普通、イースターにペンテコステも含まれるとして、イースターだけを祝うところが多いようですが、私たちは両方を行います。  イースターは、イエス様が死んでよみがえり、ご自身の働きを継続なさるため、2000年に亘って、全世界で信仰に生きる人々を通して働いておられることをお祝いする日です。 今年は復活祭を祝って、有志による寸劇「イエスは生きておられる」が披露されました。2000年前のエルサレム、エマオ途上の弟子たちの失意に寄り添う方として、イエス様が傍らを歩かれますが、目がふさがれている彼らには分かりません。しかし心が燃えて離れがたく、いつの間にかイエス様を主人としてパンを割き、礼拝を献げていました。そのときハッとしてイエスはこの方だと分かりますが、その姿は見えなくなってしまいます。見えなくなることはいなくなることではなく、遍在の姿に変貌されるということでした。イエス様の復活によって、神の命は今や世に遍在されることになったのです。  なくてはならない唯一のものは神の命。この命が人を愛し、人を赦し、病を癒し、問題を解決します。ですから、自分の限界を突破する糸口は、キリストの復活の命が、聖霊という形で私たちの中に入ってくださることにあります。遍在のイエス様は、私たちが求めさえすれば、いつでもどこでも入って来てくださると約束されました。 ペンテコステとは、聖霊降臨が信仰生活を力に満ちたものにすることを繰り返して学び、約束を握り締め、一つとなって祈り求めるべく、神の御前に献げられる礼拝のことです。 イエス様の再臨はまだですが、聖霊がイエス様の働きを再現なさいます。現代でも起こるこの出来事に期待し、心を合わせて待ち望みたいと思います。