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惠泉塾前史~躍動する若人の魅力

12日の礼拝は北海道の私学教科別研修会の事務局の仕事があって私が欠席したので、若者達だけで奉仕に当たることになった。昨年にも同じような機会があったが、実力を培ったせいか、今回は大変素晴らしかったようで、聖書講話のT兄も司会のD兄の証言もわかりやすく楽しく感動的だった、若い人がここまで育ったとは、との感嘆の声をたくさん聞かせていただいた。H姉の奏楽もさぞかしと思う。来月はD兄がH兄とコンビを組んで、今回同様に若者達だけの奉仕に当たる。この三人の兄弟はそれぞれに持ち味が違う。塩谷で私と共に苦しんだH兄は苦労人。中高生会を私と共にやって来たD兄は密室の祈りを重んじる慎重型。私と私生活を共にしてきたT兄は発想豊かな行動派だ。共通点は全員ソフトムードだということ。私のような無骨者はいない。H.K.兄はまた三人とは違った魅力があって楽しみだ。

13日から二泊三日の宿泊研修会を余市のフゴッペ温泉の山荘で行った。求道者会が盛り上がって、聖書の奥を極めるために何としても泊りがけで学びたい、との声が募り、自発的な今回の研修会となった。テーマは「聖霊」だ。講師はT兄と私で、T兄が「聖霊に焦点を当てたキリスト教史」と「使徒行伝に見る聖霊の働き」についての丹念なレジメを報告し、私が「使徒行伝」第1~2章の講話をした。H兄とD兄は祈りの導きに携わり、第1回目の祈りから異言を炸裂させた。

参加した4人の姉妹は、初めて聞いた異言にびっくりしつつも感動し、たじろぐ事なく聖霊の波に飛び込んで、自我の固い殻を突破し、全員見事に霊的次元に突入した。殊にT姉は異言の賜物に恵まれ、その後の祈りが著しく力強くなり、早速職場で仲間の悩みの相談に応じ、信仰による解決の必要性を大胆に力説しているという。T姉は二代続いたクリスチャンホームに育って神の存在は頭から信じ切っていたが、口数の少ない内気な人で、聖書に対する疑問は誰にも尋ねられないまま暮らしてきた。統一原理の説明を聞いて「そうだったのか!」と疑問が氷解した思いになり、熱心に原理活動に参加したが、彼らの厳しい経済活動について行けず、自発的に組織から離れた。ところが、彼女の内に刻み込まれた「原理」は崩れず、彼女を支配し、彼女を苦しめ続けていた。その中で彼女は「本当の真理が知りたい」と叫び続けていたのだ。神はその叫びを聞き給うた。職場でD兄の隣の席に彼女を据え、私達に引き合わせ、同時に元統一協会員に巡り合わせて「原理は間違っているんだよ」という一言を耳に入れさせ給うた。その一言が彼女の心の救いに繋がって、クリスマス礼拝に参加する気にさせた。そして今日の聖霊体験の恵みである。神の御真実に、ただひれ伏すのみ。