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2月「松山聖書セミナー」を終えて ~ 松山家庭集会 北條睦美さんの報告より ~

写真:村田慧輔さんと一緒に京都家庭集会を訪問した北條睦美さん(左から3人目と4人目)

 

2021年8月、突然舟山代表から電話がありました。「水谷先生が11月の丹波セミナー終了後、松山で聖書セミナーを行います。予定は11月29日から12月2日です。」耳を疑った私は「松山へ家庭訪問に来られるのでしょうか?」と問い直しました。「いいえ、セミナーを予定されています。」
「??」ガーン‼ 絶句‼ 私の動揺を知ってか知らずか、「それでは、よろしくお願いいたします」と電話は切れました。
正直なところ、そのときの私の気持ちは「なんで今、この松山なん?」でした。世の中はコロナの感染拡大で大騒ぎ、密を避けよ、多人数の会食を禁止せよと声高に言われており、11月12月もコロナがどうなっているか全く読めない状況なのに、セミナーができるのか、と。知っての通り松山集会は召団中最少の拠点、水谷先生曰く「風前の灯のごとき」ところで、現在は村田慧輔兄と2人で細々と礼拝を守っています。セミナーの話を聞いてからというもの、セミナーの参加者を呼び集めることができるだろうかという不安、どこを切っても不信仰と不従順しか出てこない自分の内面と向き合う日々が始まりました。
9月、先生秘書の林智美さんからセミナーの進捗状況を聞かれました。かつての松山伝道集会のように会場は我が家、コロナ感染に配慮して飲食は無し、セミナーは11月30日午後と12月1日の午前中に、という案をお伝えしたところ、即刻水谷先生に喝破されました。「愛媛に行く目的は松山家庭集会がもっと活発になって信仰が広まる仲間づくりである。お茶飲み話の付き合い程度の人をどれだけ集めても無意味である。」
先生からのメールで、私の思い煩いや不安は神様に信頼できず自己保身から来ていることを示され、悔い改めに導かれました。セミナーの参加者は神様が招いてくださるのだから神様に委ね、自分はそのための道具に徹すればよいのだと心が定まり、時を同じくして朝のデボーションの先生との問答でその思いは確かになりました。
10月23日、責任役員会で久しぶりに先生とお会いしたところ、随分と痩せられて体調が不安な中でも、松山セミナーへの意気込みが感じられて厳粛な気持ちにさせられました。テーマは「聖書的人生観」、2日間で4講話をメッセージしてくださることになりました。

11月30日(火) 第一講話 「私たちを取り巻く世界の成り立ち」・第二講話 「私たち人間の本来の姿」
12 月1日(水) 第三講話 「あらゆる苦しみの原因」・第四講話 「幸せな人生を築く」

こうして、コロナ感染も落ち着いた中、無事にセミナー開催に至ったのです。講話は、冒頭からセミナー直前の出来事として、沖縄クリニックの完成(7億3千万円の支払い)を実現してくださった神様の偉大な御業が熱く語られました。聖書の神様に信頼し、神様と隣人に仕え、愛することに徹して生きられた先生の50年の体験は聴く者を圧倒していました。
「欲望の満足が人を幸福にするのではない。あらゆる苦しみは自己満足の追求が生み出している。欲望は愛を締め出し、神様との関係を断ち切ってしまう。天地創造の前から、神様がこの世界を異なるものが愛し合って一つになることを目的として計画され、創造されたのだから、神様の守りの中で神様を信頼し、忠実に従い、愛し合いなさいという掟を守り、神から与えられた恵みを感謝して受け取る。その生き方が神とともに暮らすことであり、私たち人間の本来の姿であり、仲間と共に幸せな人生に導かれていく聖書的人生観である。」
松山の地にもそのような愛し合う群れができることを願っていると結ばれて、水谷先生の気迫あふれる講話は終わりました。人が人を呼んで回を追うごとに参加者は増えていき、最終の第4講話には27名の参加者が与えられていました。また、忙しい仕事の合間を縫って、1講話だけでも、と駆けつけた玉乃井清香さんや晴香さんの姿があり、先生を喜ばせました。終わった後もセミナー会場は温かい空気に満たされ、久しぶりに出会った懐かしい顔や初めてお会いする方々の笑顔が印象的でした。
松山の消えかかった灯芯に油を注いでくださった主の深い憐れみを感謝します。集会は小さいけれども闇の中で明るい光を輝かせることができますように。セミナー開催のために命がけで来てくださった水谷先生、労してくださった皆さん、そして、全国各地でお祈りくださった方々にこの場を借りて心からお礼を申し上げます。

★参加者の声 ~ 芝 寿美さん(日本キリスト教団川上教会員)~

2021年11月30日朝、私は北條睦美さんと一緒に、睦美さんのご主人の義樹さんの運転される車に乗せてもらって、「道後友輪荘」に向かっていました。ここで30日と1日の2日間、「聖書的人生観」というテーマで、日本キリスト召団牧師水谷幹夫先生が講演されるのです。
「水谷先生にもうすぐ会える!」と思うと、胸がわくわくして、少し緊張もしていました。果たして、先生が姿を見せられるや、私は「先生!」と叫んで、思わずハグしていました。少し痩せられたようでしたが、仙人のような風貌は、まさしく水谷先生でした。
北條義樹さんのリコーダーとチェンバロによる特別賛美の後、「私たちを取り巻く世界の成り立ち」という題で、講話が始まりました。先生はその中で、「光あれ」との御言葉を皮切りに、主なる神様が見せてくださった数々の奇跡について語ってくださいました。先生の話にぐんぐん引き込まれて2時間はあっという間でした。午後からの2時間は「私たち人間の本来の姿」という題でした。人生の指針を神様に置き、すべてを主に任せて歩むとき、そこには信じられない道が拓かれるのです。熱く語られる先生のハートに私のハートが共鳴した瞬間でした。こうして1日目は終わり、2日目。先生は「あらゆる苦しみの原因」を語られ、最後に「幸せな人生を築く」というお話で締めくくられました。
先生の語られた言葉で印象深いのは、「僕はみんなに幸せな人生を送ってほしい。無駄に苦しんでほしくない」というものでした。キリスト者として生きる人には、苦しみさえも幸福への道なのだと知らされたとき、目から鱗のような感動を覚えました。セミナーの中で私は先生にいくつかの質問をしました。「奇跡の数々は、本当にあったことなのか」「俗にバチがあたるというが、神さまのバチは本当にあるのか」等々。先生はこれら私の愚問にも、的確に答えてくださいました。
今回のセミナーに参加できてよかったです。本当に感動しました。私は外部(他教会)のクリスチャンですが、これからも微力ながら松山集会にかかわり、北條さんに協力していきたいと思いました。2日間にわたり、先生には「お疲れさま。ありがとうございました」とお礼を伝えたいです。先生を支えられているスタッフの方々も本当にご苦労さまでした。次の機会を楽しみにしています!